【物化10】引火点・発火点・燃焼点│無料で学べる乙4

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沸点、引火点、発火点、燃焼点…危険物取扱者試験には、温度を表す様々な用語が出てきます。

引火点、発火点については、危険物第4類の各論で非常に重要な用語ですので、ここで意味を確実におさえておきましょう。

POINT
  • 引火点とは、可燃物に点火源を近づけたときに燃焼が始まる温度のこと
  • 発火点とは、可燃物が点火源なしで燃焼を始める温度のこと
  • 燃焼点とは、燃焼が継続する最低の温度のこと

①引火点とは、可燃物に点火源を近づけたときに燃焼が始まる温度のこと

空気と可燃性蒸気は、適切な濃度で混ざりあっていないと、点火源を近づけても燃焼しません。(復習はコチラ

そもそもこの可燃性蒸気は、可燃性液体や可燃性固体の表面から発生しますが、可燃物の温度が低いと、蒸気がなかなか発生せず、燃焼に必要な濃度に達しません。

燃焼範囲の下限値の蒸気を発生させるのに必要な温度が、引火点なのです。

発火点とは、可燃物が点火源なしで燃焼を始める温度のこと

可燃物を空気中で熱していくと、点火源もないのに燃え始めることがあります。

これを発火と言い、このときの温度を発火点と言います。

なお、自然発火は加熱も点火源もなく燃え始める現象を言います1

③燃焼点とは、燃焼が継続する最低の温度のこと

可燃物が空気中で燃焼を始めるには引火点の温度があれば十分ですが、燃焼を継続させるためには引火点より少し高い温度が必要です。

この燃焼を継続させるのに必要な最低温度を燃焼点と言います。

燃焼点は一般に、引火点より5~10℃高いことが多いです。

確認テスト

次の性質をもつ可燃性液体の説明について、正しいものはどれか。
沸点 20℃  引火点-39℃  発火点 175℃  燃焼範囲 4.0~60%
(1) 液温が20℃に達しないと可燃性蒸気が発生しないため、液温が10℃のときに火を近づけても着火しない。
(2) 液体を温めたとき、液温が20℃に達してしばらくすると液体はすべて気化する。
(3) 液温が-39℃のとき、液表面には平均32%の蒸気が発生していると考えられる。
(4) 液温が175℃になるまでは火を近づけても燃焼しない。
(5) 燃焼点は-30℃である。

答え(2)

  1. 加熱はしていませんが、物質がそれぞれの性質により酸化熱や分解熱をため込むことで高温になり発火に至ります。 ↩︎
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この記事を書いた人

技術屋の30代。
仕事に関係ある資格から生活を豊かにする資格まで取得済。
いろいろな資格を取得してきた経験をもとに、資格取得のHow Toを発信中。