前回の学習では、物質の変化には物理変化と化学変化があることを学びました。
今回は、物理変化のひとつである状態変化について学習します。
新しい用語が多く出てきますが、身近な物質である水に当てはめながら覚えていきましょう。
POINT
- 物質は、固体、液体、気体いずれかの状態をとる
- 温度と圧力を変化させると、物質の状態も変化し、この変化を状態変化と言う
- 固体が液体になるときの温度を融点、液体が気体になるときの温度を沸点と言う
①物質は、固体、液体、気体いずれかの状態をとる
たとえば水は、氷、水、水蒸気と3つの状態があります。
このように、物質は温度と圧力を定めると、固体、液体、気体のいずれかの状態をとります。
これら3つの状態を物質の三態と言います。
②温度と圧力を変化させると、物質の状態も変化し、この変化を状態変化と言う
たとえば水を凍らせば氷に、沸かせば水蒸気になります。
このように、温度や圧力を変化させると、物質の状態は変化します。
この変化を状態変化と言います。
物質の三態のそれぞれの間で状態変化が起こるので、それぞれの変化に名前がついています。
温度・圧力をもとに戻せば、物質の状態ももとに戻るので、状態変化は物理変化の1つです。
③固体が液体になるときの温度を融点、液体が気体になるときの温度を沸点と言う
一般的に、氷は0℃で溶けはじめ、水は100℃になると沸騰して水蒸気になります。
このように固体が液体になるとき(融解)の温度を融点と言い、液体が気体になるとき(蒸発)の温度を沸点と言います。
純物質の場合、融点及び沸点は一定です。
確認テスト
物質の変化とその名称について、次のうち正しいものはどれか。
(1)固体が気体になることを融解と言う。
(2)液体が固体になることを凝縮と言う。
(3)液体が気体になることを沸騰と言う。
(4)純物質の沸点の値は、どのような条件で測っても一定である。
(5)物質が融解するときの温度を融点と言う。
(1)✕ 昇華
(2)✕ 凝固
(3)✕ 蒸発
(4)✕
圧力を変えると沸点の値も変わってしまうので(コラム:富士山の山頂で水を沸かすと早く沸く?)、沸点は一般的に1気圧で測られたときの値です。
(5)〇