【物化04】物質の三態│無料で学べる乙4

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前回の学習では、物質の変化には物理変化と化学変化があることを学びました。

今回は、物理変化のひとつである状態変化について学習します。

新しい用語が多く出てきますが、身近な物質である水に当てはめながら覚えていきましょう。

POINT
  • 物質は、固体液体気体いずれかの状態をとる
  • 温度と圧力を変化させると、物質の状態も変化し、この変化を状態変化と言う
  • 固体が液体になるときの温度を融点、液体が気体になるときの温度を沸点と言う

①物質は、固体、液体、気体いずれかの状態をとる

たとえば水は、氷、水、水蒸気と3つの状態があります。

このように、物質は温度と圧力を定めると、固体、液体、気体のいずれかの状態をとります。

これら3つの状態を物質の三態と言います。

コラム:富士山の山頂で水を沸かすと早く沸く?
富士山の山頂は気圧が低い(圧力が低い)ので、約88℃でお湯が沸きます。
このように、物質の状態を決めるのは温度だけではなく圧力も関わってきます。

②温度と圧力を変化させると、物質の状態も変化し、この変化を状態変化と言う

たとえば水を凍らせば氷に、沸かせば水蒸気になります。

このように、温度や圧力を変化させると、物質の状態は変化します。

この変化を状態変化と言います。

物質の三態のそれぞれの間で状態変化が起こるので、それぞれの変化に名前がついています。

固体が温度や圧力を与えられると液体になる物理変化を溶解、その逆を凝固と言い、液体が温度や圧力を与えられると気体になる物理変化を蒸発、その逆を凝縮と言い、固体が温度や圧力を与えられると気体になる物理変化は昇華、その逆も昇華と言います。

温度・圧力をもとに戻せば、物質の状態ももとに戻るので、状態変化は物理変化の1つです。

③固体が液体になるときの温度を融点、液体が気体になるときの温度を沸点と言う

一般的に、氷は0℃で溶けはじめ、水は100℃になると沸騰して水蒸気になります。

このように固体が液体になるとき(融解)の温度を融点と言い、液体が気体になるとき(蒸発)の温度を沸点と言います。

純物質の場合、融点及び沸点は一定です。

圧力を変えると融点・沸点の温度が変わってしまうので、融点・沸点は一般的に1気圧で測定された温度が示されています。
また純物質とは違い、混合物は含まれている物質の割合によって融点・沸点が変化します。
そのため、たとえばガソリンの沸点は30~180℃のように、幅をもって示されます。

確認テスト

物質の変化とその名称について、次のうち正しいものはどれか。
(1)固体が気体になることを融解と言う。
(2)液体が固体になることを凝縮と言う。
(3)液体が気体になることを沸騰と言う。
(4)純物質の沸点の値は、どのような条件で測っても一定である。
(5)物質が融解するときの温度を融点と言う。

(1)✕ 昇華

(2)✕ 凝固

(3)✕ 蒸発

(4)✕
圧力を変えると沸点の値も変わってしまうので(コラム:富士山の山頂で水を沸かすと早く沸く?)、沸点は一般的に1気圧で測られたときの値です。

(5)〇

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この記事を書いた人

技術屋の30代。
仕事に関係ある資格から生活を豊かにする資格まで取得済。
いろいろな資格を取得してきた経験をもとに、資格取得のHow Toを発信中。