この記事では、簿記2級に合格するためのスケジュールを紹介します。
簿記2級って商業簿記と工業簿記があるのか、、どうやって勉強を進めていけばいいのかな?
簿記2級に3か月で合格したっていう人をよく見るけど、具体的にどんなスケジュールで勉強すれば3か月で合格できるのかな?
このようなことでお悩みの方も多いのでしょうか?
私自身、独学で簿記2級の勉強を始めてから合格するまでずっとこの進め方で間に合うのか不安になりながら勉強を進めていました。
そこで今回は、実際に私が独学で簿記2級に合格したスケジュールを紹介しつつ、私自身の反省点も踏まえて、勉強期間別に【3か月/2か月/4か月】で合格するためのスケジュールを紹介します。
スケジュールを組む際のポイントもお伝えしていきますので、参考になれば幸いです。
- 2021年11月、独学で簿記3級(CBT方式)合格(得点率90%)
- 2022年12月、独学で簿記2級(CBT方式)合格(得点率100%)
- 理系大学出身
- 趣味は資格の取得
- 危険物取扱者甲種や統計検定2級、漢検準1級などを取得しています
簿記2級合格に必要な勉強時間
簿記3級合格者の場合 200~250時間程度
簿記3級に合格している場合は、200~250時間程度で簿記2級に合格できると言われています。
週に取れる勉強時間ごとに勉強期間がどれくらいになるかをシミュレーションしてみました。
平日2時間、土日5時間 取れる人の場合 | 平日30分、土日3時間取 れる人の場合 | 平日30分、土日3時間 取れる人の場合 | |
---|---|---|---|
週の勉強時間 | 20時間/週 | 12.5時間/週 | 8.5時間/週 |
合格するまでの勉強期間(月数) | 2.5か月~4か月 | 4か月~8か月 | 半年~8か月 |
簿記初学者の場合 300~350時間程度
簿記3級の勉強から始める場合、必要な勉強時間は簿記3級取得者と比較して100時間程度増えます。
同じく週に取れる勉強時間別に勉強期間をシミュレーションしてみました。
平日2時間、土日5時間 取れる人の場合 | 平日30分、土日3時間取 れる人の場合 | 平日30分、土日3時間 取れる人の場合 | |
---|---|---|---|
週の勉強時間 | 20時間/週 | 12.5時間/週 | 8.5時間/週 |
合格するまでの勉強期間(月数) | 3.5か月~5か月 | 半年~7か月 | 9か月~1年 |
勉強期間が長期となるので、途中で簿記3級を受験するなどして、ペースメイキングするのがおすすめです。
私の実際のスケジュール
ここで、私が実際に合格した際のスケジュールを紹介します。
反省点もあるので、そのまま真似するのは少々危険なところもありますが、参考にはなるかと思います。
私の場合、平日に平均1.5時間、土日は平均4.5時間ほど勉強して、約3.5か月、229時間で合格(得点率100%)することができました(図は数字を丸めている関係で228.5時間)。
1か月目
簿記3級の復習と、簿記2級(工業簿記・商業簿記)のインプットを行いました。
復習 | インプット | |
---|---|---|
簿記3級 | 8時間 | |
工業簿記 | 17.5時間 | |
商業簿記 | 24時間 | |
計 | 49.5時間 |
まずは簿記3級の復習から
簿記3級の取得から1年弱経っていたため、簿記3級の復習からはじめました。
忘れているところもありましたが、復習したあとは簿記3級を受験し直しても合格できるくらいには戻ったと思います。
工業簿記と商業簿記のインプット
インプットは、簿記3級のときもお世話になった簿記系Youtuberのふくしままさゆき先生の動画とその書籍で行いました。
動画で勉強できるので、通勤時間に2倍速で視聴して、机に座れる時間に動画内や書籍の練習問題を解くようにしていました。
2か月目~3か月目
インプットからアウトプットへ比重を移していきました。
2か月目
インプット | アウトプット | |
---|---|---|
工業簿記 | 18時間 | 42.5時間 |
商業簿記 | 12時間 | 24時間 |
計 | 96.5時間 |
3か月目
インプット | アウトプット | |
---|---|---|
工業簿記 | 0.5時間 | 16時間 |
商業簿記 | 11時間 | 37.5時間 |
計 | 65時間 |
インプット2周目では、同時に問題集も解いて知識を定着させるようにしました。
私がアウトプットに使っていた問題集は、TACの合格トレーニングです。
アウトプット1周目は間違える問題も多かったですが、不明点をそのままにしないようにすることは気を付けていました。
問題集が1周終わったタイミングで、試験の申し込みもしました
4か月目
問題集内の問題は完璧に解けるようにしました。
細かい論点は本番直前に詰め込みました。
また、予想問題集を解いて本番の形式に慣れておくようにしました。
インプット | アウトプット | |
---|---|---|
工業簿記 | 0.5時間 | 4時間 |
商業簿記 | 0.5時間 | 4時間 |
予想問題集 | 8.5時間 | |
計 | 17.5時間 |
このスケジュール&勉強方法の反省点
無事合格したので結果オーライですが、後から振り返ってみると無駄なところもありました。
インプットの1周目と2周目の間隔を空けてしまった
知識が定着する前に工業簿記から商業簿記に移ってしまったため、工業簿記に戻ってきたときに知識が抜け落ちていました。
簿記2級は範囲が広いため、計画的にスケジュールを組んで勉強を進めないとこのようなことが起きてしまいます。
独学だけどそこそこお金がかかった
費用がかからないという理由だけで独学を選びましたが、kindleの月額料金+テキスト3冊+Youtubeのメンバー動画の月額料金で思ったより費用がかかりました。
独学だとスケジュールを組むのも手探りですので、通信講座を利用すればよかったと思っています。
スケジュールを立てるときのポイント
簿記3級の復習は大事
簿記2級は簿記3級の知識が土台になります。
簿記3級は受かっているけどあやふやなところがある人や、簿記3級に受かったのはだいぶ前、と言った人はまずは簿記3級の復習をしっかりしてから簿記2級の内容に入っていきましょう。
簿記3級の復習に時間がかかりそうな場合は、簿記3級の復習を終えてから改めてスケジュールを組むのが安心です
商業簿記と工業簿記、どちらから勉強をはじめるべきか?
一般的には、工業簿記を先に勉強した方が良いと言われています。
工業簿記からはじめる理由としては、工業簿記は簿記2級から新しく学ぶ科目で考え方に慣れる必要があることや、商業簿記と比べてやっていることのイメージがしづらいといったことが挙げられています。
私も工業簿記から始めましたが、個人的にはどちらが先でも問題ないかなと思います
インプットの1周目と2周目は間隔を空けない
工業簿記も商業簿記も量が多く内容が難しいため、テキストを1周読んだだけで知識を定着できる人はなかなかいないと思います。
そのため合格するためにテキストを何周も読む必要がありますが、このとき1周目と2周目は間隔を空けないことをおすすめします。
間隔を空けてしまうと、戻ってきたときびっくりするくらい内容を忘れているんですよ、、
机に向かう時間を確保する
簿記2級は実際に手を動かして問題を解く必要があります。
例えば「平日は2時間勉強時間が確保できるけど、それは全部通勤時間で紙とペンは出せない」と言った場合、インプットはできますが、アウトプットは難しいです。
このようなことが想定される場合は、多めに勉強期間を確保する必要があります。
【勉強期間別】合格するためのスケジュール
私自身の反省点も踏まえて、独学で簿記2級に合格するためのスケジュールを組んでみました。
簿記2級合格には最低でも2か月は勉強期間を確保する必要があります。
かと言って長すぎてもやる気を維持するのが難しいと思うので、2か月~6か月に収まるように勉強時間を確保しましょう。
3か月で合格するためのスケジュール
平日2時間、土日5時間、週で20時間取れる人を想定して組んでみました。
1か月目に工業簿記のインプット、2ヶ月目に商業簿記のインプットを行います。 それと並行してアウトプットも行い、3ヶ月目はひたすらアウトプットを行うスケジュールです。
後半は時間を余らせて組んだので、調整が効くようになっています。
このスケジュールだと234時間勉強することになります
2か月で合格するためのスケジュール
平日2.5時間、土日6時間、週で約24時間取れる人を想定して組んでみました。
大まかな流れは3ヶ月と変わりませんが、期間が短くなる分、効率よく勉強する必要があります。
このスケジュールだと216時間勉強することになります
4か月で合格するためのスケジュール
平日1.5時間、土日3時間、週で約14時間取れる人を想定して組んでみました。
勉強時間を確保できない場合、隙間時間を利用してこまめに復習をするのがおすすめです。
このスケジュールだと236時間勉強することになります
1か月で合格できる?
上のスケジュールのようにインプットを2周しながらアウトプットも繰り返し行う場合、1ヶ月では足りません。
テキストを軽く1周読んだだけで内容も理解できて問題も解ける!というような一部の方を除いて、1ヶ月で合格するのは難しいと思います。
短期間で合格したい人ほど通信講座がおすすめ
なんだか独学で勉強を進めるのが不安になってきたな、、
そう思った方におすすめなのは通信講座のフォーサイトです。
- 高い合格率
- 2か月で合格できることを掲げている
- スケジュールを自分に合わせて組んでくれる機能がある
- 費用も通信講座の中では安め
まとめ
この記事では、簿記2級に合格するためのスケジュールを紹介しました。
私自身の反省点も含めてなるべく無駄がないスケジュールを組んでみました。
とはいえ、短期間で合格を目指す方には通信講座も視野に入れることをおすすめします。
この記事が少しでもみなさんの参考になれば幸いです。